そもそも口腔ケアとは

口腔ケアとは簡単にいえば歯磨きをはじめとした口の中のケアであり、一般的には自分で行うものだと認識している人も多いでしょう。

介護サービスを利用している高齢者の多くはある程度自分で口腔ケアをすることができますが、寝たきりになっている高齢者や麻痺などの障害を抱えている高齢者、認知症などの認識障害を持っている高齢者の中には、自分で歯磨きをすることができない人も少なくありません。

また自分で歯磨きができても磨き残しがあるなどの可能性があるため、介護職の仕事内容の一つとして口腔ケアが挙げられているのです。

介護職が行う口腔ケアには色々な種類があり、自分で歯磨きができる高齢者であれば歯ブラシなどを準備したり歯磨きをするように声掛けをするという仕事内容になります。

また自分で歯磨きをした後に磨き残しがないかどうか、歯や歯茎の状態が正常であるかどうかを観察することも大切な口腔ケアです。

場合によっては介護職がサポートをしたり、看護師や歯科医師に相談して対応してもらうこともあります。

そして寝たきりなど自分で歯磨きをすることができない高齢者に対しては、介護職が歯磨きをしてあげることが主な仕事内容です。

この時歯ブラシを使うケースもあれば、歯がない状態の高齢者用の口腔ケアブラシを使うケースもあります。

また歯や歯茎だけではなく舌に汚れが溜まることも多いので、舌用の口腔ケアブラシを使ってケアをすることも多いです。

このように口腔ケアを行うことで口の中の清潔を維持するとともに、健康管理を行うことが仕事の目的となっています。